武藤雄樹35歳が語る、自らのサッカー人生と残りの現役生活「まだ自分に期待している部分がある」 (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki

――お話をうかがった最初に「年齢的にキャリアの終わりが見えてきた」という話もありました。今は残された現役生活をどう思い描いていますか。

「難しいですね。年齢的には引退が近づいているところだとは思うんですけど......、う~ん......、やっぱり自分に期待できる部分があるなら、まだやるべきというか、そういうところは思っているので。最初にも話したように(柏を最後に)引退を考えていたところもあったんですけど、いろんなことを考えた時に、まだ自分に期待している部分があって、『まだできる!』『まだ走れる!』『もう一回ゴールに向かえる!』、そんな気持ちがあるので、その思いがある限りはプレーしたい。

 もちろん、実際は結果を出さなければ生き残っていけない世界なので厳しい部分はありますけど、もう(現役生活は)あとわずかだと思うので、人生をかけてチャレンジしたい。その舞台が相模原であることに、今はうれしさを感じています」

――地元でプレーできることが、もうひとつ自分の背中を押してくれる、と。

「本当にそうですね。さらに自分のモチベーションを上げてくれて、なんとかよりよい結果を出したい、という思いにさせてくれます。自分が何かに貢献できたり、誰かにパワーを与えたりすることにつながっているならうれしいし、そのためにはピッチに立たなきゃいけないし、結果も出さなきゃいけない。そこに挑戦したいっていう思いを、今は強く持っています」

(おわり)

photo by Sano Mikiphoto by Sano Mikiこの記事に関連する写真を見る武藤雄樹(むとう・ゆうき)
1988年11月7日生まれ。神奈川県座間市出身。武相高→流通経済大。2011年、ベガルタ仙台入り。2015年に浦和レッズへ完全移籍し、同シーズンと翌2016シーズンにふた桁ゴールを記録。主力選手として活躍し、数々のタイトル獲得にも貢献した。2015年には日本代表入りも果たし、東アジアカップで2試合に出場し2ゴールをマーク。その後、2021シーズンの途中に柏レイソルに移籍。そして今季、8月に地元のSC相模原に加入した。

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