プロ野球観戦も経験した浦和レッズDFホイブラーテン 週2で日本語を学び寿司がお気に入り (2ページ目)

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi

【本場・日本の寿司は、びっくりするくらいおいしい】

 浦和や日本に積極的に馴染もうとしてきたホイブラーテンは、日頃からこの国の文化にも触れている。日本文学への造詣が深かった元同僚のショルツの影響からか、彼もまた日本を舞台にした小説を読んだという。

「ショルツは文学だけでなく、日本のさまざまな文化や物事に精通していた。日本のことは、ほとんどすべて知っていると言っても過言ではないくらいにね。僕もそれは見習いたいと思っている。それにもとから読書が好きなので、最近『パチンコ』という小説を読んだよ。とても興味深いものだった」

『パチンコ』(原題『Pachinko』)は韓国系アメリカ人作家のミン・ジン・リーが書いた小説で、アメリカで100万部を突破した近年のベストセラーは、海外で絶賛されているという。ショルツとのインタビューでもそうだったが、こうして外国籍選手に日本に関連することを教えてもらうのも、新鮮だ。

 それから好物の日本食については、こんなふうに語っている。

「日本は食文化も本当にすばらしいよね。種類が豊富だし、どれもものすごくおいしい。これまでに食べたものはすべて好きだけど、ひとつを選ぶなら、やっぱり寿司だね。日本に住む以前に食べたことがある寿司といえば、カリフォルニアロールのような創作ものが多かったけど、今は幸運にも、とても新鮮な本当の寿司を味わうことができている。シンプルながら、ディテールへのこだわりをひしひしと感じる本場の寿司は、びっくりするくらいおいしいね」

 休みの日には、東京ドームにプロ野球観戦にも行ったことがあるという。

「野球のルールはわからないところもあったけど、いい雰囲気のスタンドで、すごく楽しめたよ。いい経験になったね」

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