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サガン鳥栖・川井健太監督が語る「変わらないこと」と「変えること」「負けてダメなら終わる」 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

――「3年目の集大成」とも言われますが、欧州では「監督の旬は3年」とも言われます。

「気持ち的には1年目とまったく変わらないです。僕は今年と前年を比較しないので、『前年よりよくしたい』とよく言いますけど、自分の場合はあまりない。もちろん既存の選手がいるから、1年目からやらないといけないことを、すでに出せる点で効率はいいかもしれません。ただ、ひとりの人間としては『真新しい気持ちのゼロから』。『3年目の集大成ですね』と言われると、言葉に乗って『そうですね』と答えることもありますが、あまり思っていません(笑)」

――監督のストレスからは脱しているように見えます。

「楽しみでしかないです。負けてダメなら終わる、というのは毎年同じことです。1年、2年と残してきたことがあるし、いろいろなチャレンジもしてきました。それがチームの財産になるかどうかは、その後でわかることですね」
(つづく)

Profile
川井健太(かわい・けんた)
1981年6月7日、愛媛県生まれ。現役時代は愛媛FCでプレー。指導者としては環太平洋短期大学部サッカー部監督を皮切りに、愛媛FCレディースヘッドコーチ、日本サッカー協会ナショナルトレセンコーチ、愛媛FCレディース監督、愛媛FC U‐18監督、愛媛FC監督、モンテディオ山形コーチを経て、2022シーズンからサガン鳥栖監督に就任した。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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