ガンバ大阪・宇佐美貴史「そりゃそうなるよね」昨季最終戦で浴びた強烈なブーイング 今季求めるのは「流れを変えられるアドリブ力」 (4ページ目)

  • 高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa

 個人の目標は昨年と変わらず"ふた桁(ゴール)"。ピッチ上でその数字を残すことが、チームを牽引するための一番の力になるという自覚のもと、「決定力というより、決定率を上げたい」と意気込む。

「昨年は1試合で3回ポストに当ててしまうなど、『いいシュートは飛んでいるのに入らないな』『惜しいシーンが多いよな』っていうシーンが多かったけど、ある意味それは、質のいいシュートや速いシュートが飛んでいた証拠というか。仮に弾道がヘナヘナなシュートを打っていたら、そういう印象は自分に残っていないはずなので。

 つまり、質のいいシュート、速いシュートは飛んでいたけど、最後のところのアイデアや落ち着き、精度の部分で、あと少しが足りなかったから決まらなかったということ。今年はそれをしっかり枠に決めることをより意識していきたい」

 自身がピッチで輝き、"ゴール"で牽引する試合が増えることが、ガンバ復活の狼煙になるという自覚のもとに。

宇佐美貴史(うさみ・たかし)
1992年5月6日生まれ。京都府出身。ガンバ大阪所属のFW。ガンバのアカデミーで育ち、高校2年生の時(2009年)にトップチームへ昇格。2011年夏にはドイツの名門、バイエルン・ミュンヘンに移籍。翌シーズンはホッフェンハイムでプレーし、2013年にガンバへ復帰。2014年シーズンには、リーグ、カップ、天皇杯と三冠達成に貢献した。その後、再び海外へ。アウクスブルク、デュッセルドルフでプレーし、2019年に再びガンバへ復帰。以降、チームの「顔」として奮闘している。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る