守田英正×脇坂泰斗 同期のふたりが思い出すフランス戦「舌打ちされた」「覚えてない(笑)」 (3ページ目)
この記事に関連する写真を見る── 脇坂選手は、守田選手に生かしてもらっていた感覚は?
脇坂 それ以上に、かなり助けてもらっていましたね。特に、自分が守備で穴をあけてしまった時には、常にカバーしてくれていた。
守田 覚えてる?
脇坂 かなり。特に(第29回ユニバーシアード競技大会決勝の)フランス戦で、俺がボールを奪いきれなかった時に、うしろから舌打ちが聞こえてきて、「取れよ!」って言いながらカバーして助けてくれたことは覚えてる(笑)。
守田 うそだ? まったく覚えてない(笑)。
脇坂 ホント、ホント。でも、うしろで全部、カバーしてくれるから、フロンターレで一緒にプレーするようになってからも、常に自分の綻びを補ってくれる心強い存在でした。
── 言葉で厳しく言うのも、きっと行動でカバーしてくれるからこそなんですね。
脇坂 ヒデはそういうタイプなんです。あと、ヒデは守備の時に、自分がどこでボールを奪いたいという狙いが明確なので、僕が逆の方向に相手を誘導してしまうと、『そっち、ちゃう!』って言われていました。
守田 それは俺もよく覚えてる。ユニバーシアード(競技大会)の直前にやった練習試合で、泰斗が誘導した方向が自分の意図とは逆で、指示したように思う。
脇坂 それ、それ!
── ふたりはキャラクター的に真逆に感じるのですが、お互いに似ているところや共通点を感じるところはあったのでしょうか?
脇坂 たしかに見た目の印象は真逆に見えるかもしれないですけど、実は考え方とかはけっこう、近いところが......。
守田 パッと見、好青年に見えるから泰斗はずるいんですよ。周りにバレていないだけで、ずっと同じ匂いというか、自分と同じくずる賢いヤツなんです。
脇坂 実は最近、僕自身もそれは思っていて、なぜか、先に「これ」といったイメージを持たれてしまっていることのほうが多くて。もうちょっと、みんなとワイワイと騒ぎたいのに、どこか大人しいというか、物静かな印象を抱かれてしまうことも多いんですよね。
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