川崎フロンターレのゴラッソの理由 緻密なコンビネーションが蘇ってきた

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question 
登里享平が左サイドでボールを持ち込んだあと、川崎はどのように崩したか

 Jリーグ第15節、川崎フロンターレ対柏レイソルが行なわれ、ホームの川崎が2-0で勝利。これで川崎は公式戦の連敗を3でストップすることができた。

 ホームの川崎が立ち上がりから主導権を握ると、前半21分に柏の立田悠悟がスローインのコントロールをミスしたところを、小林悠が奪って先制点を奪取。その後も川崎が攻勢を強めると、前半アディショナルタイム1分に登里享平が追加点を決め、2点リードで前半を折り返す。

 柏は、後半頭からフロート、武藤雄樹を投入して反撃に出るも、川崎はほとんど決定機を作らせなかった。川崎が終始ペースを握り、2点を守りきって2-0の勝利となった。

 今回は、川崎の2点目のシーンを取り上げる。

 前半アディショナルタイム1分、左サイドタッチライン際に開いた登里が、大島僚太からサイドチェンジのパスを受けると、そのままライン際をドリブルで持ち上がる。

 そのタイミングで、ハーフスペースにいたジョアン・シミッチは下がってサポートに入り、宮代大聖は中央へ入っていった。

川崎は、登里が左サイドでボールを持ち込んだあと、どのようにして相手を崩したか川崎は、登里が左サイドでボールを持ち込んだあと、どのようにして相手を崩したかこの記事に関連する写真を見る 次の場面で、川崎はどのようにして相手を崩したか、というのがQuestionである。

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プロフィール

  • 篠 幸彦

    篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)

    1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。

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