Jリーグ史上最も残酷な結末「長居の悲劇」セレッソ大阪の優勝は試合終了直前の失点で消えた (3ページ目)
【「一生負け犬になると思う」】
シルバーコレクターと揶揄されていたC大阪とすれば、またしてもの想いだっただろう。
「モリシは今まで4回、優勝のチャンスを逃してきた。さすがに5回も負けたらかわいそうだし、僕は3回目。ここできっちり勝っておかないと、一生負け犬になると思う」
この試合を前に西澤はそう語っていた。
振り返ればこの5年前にも、C大阪はステージ優勝にあと一歩に迫りながら、延長戦の末に川崎フロンターレに敗れ、横浜F・マリノスに1stステージ優勝のタイトルを奪われている。
同じ長居スタジアムで再び起きた悲劇は、Jリーグ史上最も残酷な結末だった。
著者プロフィール
原山裕平 (はらやま・ゆうへい)
スポーツライター。1976年生まれ、静岡県出身。2002年から『週刊サッカーダイジェスト』編集部に所属し、セレッソ大阪、浦和レッズ、サンフレッチェ広島、日本代表などを担当。2015年よりフリーランスに転身。
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