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「日本サッカー界の大きな問題」解決に取り組むカレン・ロバート 経営クラブの野望は「木更津からプレミアリーグへ」

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

房総ローヴァーズ木更津FC
カレン・ロバートCEOインタビュー(3)

◆インタビュー(1):Jリーグ2005年の「新人王」カレン・ロバートの今>>

◆インタビュー(2):カレン・ロバート「Jリーグに戻ろうとはまったく思わなかった」>>

この記事に関連する写真を見る 2023年2月、房総ローヴァーズ木更津FCの記者発表会見が行なわれた。

 クラブ代表のカレン・ロバートとともに登壇したのは、今季からローヴァーズへの加入が決まった吉田眞紀人。クラブ初となるプロ契約選手の誕生である。

 2011年に流通経済大柏高から名古屋グランパス入りした吉田は、木更津市出身初のプロサッカー選手。その後、期限付き移籍も含めていくつものJクラブを渡り歩き、今季から地元のローヴァーズでプレーすることを決断した。

 カレンによれば、「こっちの都合で、この2、3年ずっと『来てくれ』と声をかけてはいた」が、「(Jリーグでプレーできる吉田がローヴァーズに)来ないのはわかっていた」とも言う。

「3つも4つもカテゴリーを落とすというのは、選手にとって大変なこと。僕もオランダからタイへ行った時、『ああ、第一線でのサッカー人生は終わったな』と思ったのをよく覚えていますから」

 しかし、カレンは同時に、「内心、眞紀人はこの2、3年、ずっとケガが多いことを心配していました」。

 新たな環境でプレーすることが、眞紀人のためになるのではないか――。カレンが吉田に声をかけていたのには、そんな思いもあったからだ。

「眞紀人は(昨季限りで)愛媛FCを契約満了になって、たぶん他の(Jリーグの)クラブにも行けたでしょうけど、彼もいろいろ考えてくれたみたいでした。

 彼は30歳ですけど、まだ体が動くうちに来てほしかったし、やっぱり木更津市出身の初めてのプロサッカー選手が地元に戻ってくることで、話題性もそうですし、子どもたちがローヴァーズを見る目も変わるはず。地域の人たちもローヴァーズは本気でやってるんだなってわかってくれるでしょうし、スポンサー(を集める)っていうところにも大きく影響してきますからね」

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