高校サッカー選手権で絶対注目のGK&DF11人。「穴がない」「一気に化けた」「中村憲剛氏からの指導で変わった」選手たち (4ページ目)

  • text by Matsuo Yuki

日章学園のDF藏屋明徹 photo by Tsuchiya Masashi日章学園のDF藏屋明徹 photo by Tsuchiya Masashiこの記事に関連する写真を見る藏屋明徹
くらや・あきと(DF/3年/日章学園・宮崎県/172cm、62kg)

「宮崎県予選の準決勝を市内から2時間ほどかけて見に行ったんですけど、準決勝でとんでもないボレーシュートを決めたんです。とにかく、右サイドからすごいクロスが蹴れる。前にもかなり出てくるので、もともとはSBの選手ではないんだろうなと思ったら、昨年は右サイドハーフだったと。守備が課題とは本人も理解しているみたいなんですけど、それを補って余りあるぐらいの攻撃力が魅力ですね」(土屋氏)

立正大淞南のDF坂井悠飛 photo by Morita Masayoshi立正大淞南のDF坂井悠飛 photo by Morita Masayoshiこの記事に関連する写真を見る坂井悠飛
さかい・ゆうひ(DF/3年/立正大淞南・島根県/180cm、68kg)

「注目度は高くないですけど、能力は相当高いです。180cmというサイズですが、とにかくスピードがある。とくに短距離が速いんですよ。印象的だったのは、夏に今治東高と対戦した時に、相手にめちゃくちゃ足が速いと評判のFWがいたんですが、坂井選手はそれよりも速いCBでした。卒業後は福岡大に行くのですが、競り合いも強いので、4年後にプロのステージを狙えるのかなと思います」(森田氏)

神村学園のDF吉永夢希 photo by Matsuo Yuki神村学園のDF吉永夢希 photo by Matsuo Yukiこの記事に関連する写真を見る吉永夢希
よしなが・ゆめき(DF/2年/神村学園・鹿児島県/175cm、64kg)

「守備の藤井葉大(飯塚/2年)がいいか攻撃の吉永がいいかという議論がJクラブのスカウトの間で起こっているみたいです。吉永選手は本当に攻撃力がある。プレミアリーグの参入プレーオフの2回戦でも、1列前で起用されてどんどん前に行ってクロスを上げていました。本当に攻撃的なタイプです」(森田氏)

「今年に入って世代別代表に初招集され、10月にはU-17ワールドカップの1次予選を兼ねたU-17アジアカップ予選のメンバーに入り、攻撃力を買われて4試合中3試合は左サイドハーフでプレーしています。アジアの戦いで自信をつかんで帰ってきました。そこから『プレーに余裕が出た』という話を本人もしていて、今大会でブレイクできるか楽しみな選手です」(松尾氏)

<土屋雅史氏の注目選手>
GK:上林真斗(昌平)、鈴木健太郎(成立学園)、日隠レックス海斗(日本文理) 
DF:三橋春希(青森山田)、津久井佳祐(昌平)、アッパ優輝(日大藤沢)、中尾誉(岡山学芸館)、藏屋明徹(日章学園)

<森田将義氏の注目選手>
GK:藤澤芭琉(徳島市立)、三谷虎大朗(四学大香川西)、飯島悠翔(帝京第五) 
DF:津久井佳祐(昌平)、坂井悠飛(立正大淞南)、片山敬介(飯塚)、鈴木大翔(尚志)、湯川信治(富山第一)

<松尾祐希氏の注目選手>
GK:上林真斗(昌平)、雨野颯真(前橋育英)、木村和輝(鹿島学園) 
DF:津久井佳祐(昌平)、藤井葉大(飯塚)、多久島良紀(青森山田)、吉永夢希(神村学園)、アッパ勇輝(日大藤沢)

【筆者プロフィール】
土屋雅史(つちや・まさし)
1979年生まれ。群馬県出身。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

【筆者プロフィール】
森田将義(もりた・まさよし)
1985年、京都府生まれ。10代の頃から、在阪のテレビ局でリサーチとして活動。2011年からフリーライターとしてU-18を主に育成年代のサッカーを取材し、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿を行なう。

【筆者プロフィール】
松尾祐希(まつお・ゆうき)
1987年、福岡県生まれ。大学卒業後、サッカー専門誌『エルゴラッソ』のジェフユナイテッド千葉担当や『サッカーダイジェスト』の編集部に籍を置き、2019年6月からフリーランスに。現在は育成年代や世代別代表を中心に取材を続けている。

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