今季J1のベストイレブンを独自選考。「安定感抜群」「勝敗に直結する貢献」「他を圧倒する能力の高さ」と評価された選手たちは誰か (2ページ目)

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リーグ優勝を争った横浜FMと川崎の選手が中心

小宮良之(スポーツライター)

この記事に関連する写真を見るFW/チアゴ・サンタナ(清水) 
MF/マルシーニョ(川崎)、家長昭博(川崎)、水沼宏太(横浜FM) 
MF/岩田智輝(横浜FM)、脇坂泰斗(川崎) 
DF/ジエゴ(鳥栖)、谷口彰悟(川崎)、マテイ・ヨニッチ(C大阪)、山根視来(川崎) 
GK/高丘陽平(横浜FM)

 やはり、リーグ優勝を争った横浜FMと川崎の選手が中心になるだろう。横浜FMはターンオーバーだったことで、ひとりの選手が目立つ割合は減った。アンデルソン・ロペス、西村拓真、小池龍太を選んでもおかしくない。川崎は世代交代のなかで苦しんだところもあるが、最多5名で、地力を見せた。

 ほかは各チームで核となった外国人選手の存在感が際立った。勝敗に直結する貢献。マテイ・ヨニッチは単純に守備力を上げたし、ジエゴは左サイドを中心に試合を支配した。

 拮抗した戦いが多く、ベテラン、中堅、ルーキーと幅広い活躍も目立った。36歳になる家長昭博の‟青春"、32歳での水沼宏太の日本代表入りは目を引いた。

 その反面、有力選手の海外移籍と外国人選手の全体的な質低下で、やや迫力に欠けるシーズンだったか。その点、各試合を引き締めたのはGKの活躍が大きく、ランゲラック、ヤクブ・スウォヴィク(FC東京)、朴一圭(鳥栖)、菅野孝憲(札幌)など、国籍年齢問わず、群雄割拠だった。

 ルヴァンカップ優勝の広島は、組織の完成度は右肩上がりだった。サッカーの質を追求するチームが増えた印象か。鳥栖、札幌もその一つで、福田晃斗(鳥栖)、青木亮太(札幌)は戦術のなかで成長を遂げた選手と言える。

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