地元出身で生粋のサポーターがプロ選手へ。新生ガンバの担い手・山見大登が辿った新奇な人生 (4ページ目)

  • 高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa
  • photo by (c)GAMBA OSAKA

 でも逆に、味方とのコンビネーション面では(以前よりも)周りの特徴を理解しているし、僕の特徴も(周囲に)知ってもらえているなかでプレーできるのはプラスに働くはず。実際、ガンバには自分の動き出しに合わせて精度の高いパスを送り込んでくれる選手がいると考えても、自分が相手の予測を上回るプレーを示せれば、結果は出せるはずだし、それを求め続けることが成長にもつながると思っています。

 片野坂(知宏)監督のサッカーは、パスに重きを置いていることを考えれば、当然、足元の技術を磨かなければいけないとは思っています。でも、全員がパスサッカーに徹していてはゴール前で苦しくなってしまうことも考えられるので、自分の武器、特徴で勝負することも忘れずにやっていきたいと思います」

 その先に描くのは、少年時代にスタンドから見て、何度も胸躍らせた「強くて、得点力のあるガンバ」の復活だ。その新たな歴史を作るひとりとして、愛するガンバのユニフォームをまとって戦えることを幸せに感じながら、いよいよ山見のプロキャリアがスタートする。

photo by (c)GAMBA OSAKAphoto by (c)GAMBA OSAKAこの記事に関連する写真を見る山見大登(やまみ・ひろと)
1999年8月16日生まれ。大阪府出身。大阪学院大高を卒業後、関西学院大に進学。2年時にガンバ大阪と対戦した天皇杯2回戦で決勝ゴールを決め、注目を集める。以降、右肩上がりの成長を続けながら3年時にガンバとプロ仮契約。4年時には特別指定選手としてプレーし2ゴールを挙げた。プロ1年目の今季は即戦力としての活躍が期待されるFW。

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