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槙野智章に涙は似合わない。新天地ヴィッセルではエンターテイナーとしても「浦和でできなかったことを実現できる」 (4ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by (C)VISSEL KOBE

【イニエスタのよさを引き出す】

「すごく楽しみですね。彼らからは日々の練習でたくさん刺激をもらっているので、早く公式戦で同じピッチに立って、いろんなことを要求し合っていきたいです。もちろん、僕らは多くのことを経験してきたわけで、若い選手のお手本になるようなアプローチもしていかなければいけない。

 毎年のように代表選手が神戸にやってくるなかで、今年は僕が加わりました。その結果、神戸がいい形で変わったなと思ってもらえるような試合を見せていきたいです」

 代表級のタレントだけではない。神戸にはワールドクラスの存在がある。アンドレス・イニエスタとのかかわり方も、神戸では重要なポイントとなる。

「イニエスタ選手とはロッカーも近いので、よく話をしますね。うしろの選手としては、イニエスタ選手のよさを引き出したいと考えています。彼がプレーしやすい状況を作れれば、神戸にとって有益ですからね」

(後編につづく)

【profile】
槙野智章(まきの・ともあき)
1987年5月11日生まれ、広島県広島市出身。2006年、サンフレッチェ広島ユースからトップチームに昇格。プロ2年目からレギュラーに定着し、2010年12月にドイツのケルンに完全移籍を果たす。2012年に帰国して浦和レッズで10年間プレーしたのち、今シーズンからヴィッセル神戸へ。日本代表ではこれまで38試合に出場して4得点。ポジション=DF。身長182cm、体重77kg。

最終ラインから仲間を鼓舞するレッズ時代の槙野智章

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