今季Jリーグに初上陸してくる「7人の助っ人」。東京五輪優勝メンバーや森保ジャパンを苦しめたGKも (2ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

【新生ガンバ期待の韓国代表】

 伊藤彰新監督が率いる昇格組の磐田は、ブラジルからCBリカルド・グラッサとMFドゥドゥを補強。とりわけリカルド・グラッサは昨夏の東京五輪優勝メンバーのひとりで、出場機会こそなかったが、ブラジルの年代別代表に選ばれた実績は信用に値する。

 2月16日に25歳の誕生日を迎えるリカルド・グラッサは、名門ヴァスコ・ダ・ガマから加入した左利きのCB。身長は183cmとそれほど高いわけではないが、球際の強さと広いエリアをカバーするディフェンス力を兼備する。また、ビルドアップ時のセンスも光るため、3バックの左サイドにぴったりとハマりそうなタイプと言える。

 一方、ドゥドゥの主戦場はボランチ(セントラルMF)だ。2017年に名門グレミオに入団した過去はあるが、出場機会を得られずにスモールクラブを転々としたのち、去年まで所属していたヴィラ・ノヴァでようやくレギュラーとして台頭。昨年12月に右ひざの手術を受けた点は不安材料だが、目下成長中の25歳にかかる期待は大きい。

 G大阪が獲得したのは、韓国代表CBクォン・ギョンウォンとブラジル出身MFダワンのJリーグ初参戦組ふたりだ。

 30歳のクォン・ギョンウォンは、昨シーズンまで守備の要として活躍したキム・ヨングォンの後釜として加入した期待の左利きCB。韓国Kリーグの全北現代モータースでデビューしたのち、アル・アハリ(UAE)、天津天海(中国)を経て、韓国に帰国した。

 昨シーズンはKリーグの城南FCでレギュラーとして活躍。現役の韓国代表メンバーだ。片野坂知宏新監督が就任した新生G大阪では、3バックの左サイド、あるいは4バックの左CBに収まると見られるが、ビルドアップ能力も高いだけに期待できそうだ。

 ブラジルのジュベントゥージから加わったダワンは25歳のボランチで、セルティックに移籍した井手口陽介の抜けた穴を埋める新戦力。ブラジルではビッグクラブでプレーした経験はないが、昨年はブラジルのセリエA(ブラジル全国選手権1部)に昇格したジュベントゥージの主軸として23試合に出場して3ゴール2アシストと活躍した。

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