福田正博が今季Jリーグで注目する9人。新天地のベテランや敏腕監督まで。新規の代表メンバー入りには「圧倒的な結果が必要」
■今季のJリーグは、11月にカタールW杯が控えていることもあり、日本代表メンバー入りを目指しての活躍を期する選手たちも多いだろう。なかでも注目すべきプレーヤーは誰か。福田正博氏に見るべき選手を聞いた。
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今シーズンのJリーグで最初に注目したいのが、大迫勇也(ヴィッセル神戸)、長友佑都(FC東京)、酒井宏樹(浦和レッズ)の日本代表の3選手だ。間違いなく本領を発揮してくれるはずだ。
過去に海外からJリーグに復帰した選手を振り返っても、Jリーグ復帰初年度はコンディショニングで相当に苦労していた。3選手も同様にベストパフォーマンスを取り戻せなかったが、今季は1月の代表合宿からスタートを切っている。開幕して強度の高い試合をこなすなかで、コンディションはさらに上がっていくことだろう。
大迫は前所属のブレーメンでは最後の2シーズンほどは低調なパフォーマンスだったが、コンディションさえ整えば相当な活躍を見せてくれると期待している。大迫のゴールシーンが数多く見られれば、神戸のタイトル獲得も近づくはずだ。
その神戸では武藤嘉紀も楽しみな存在だ。大迫と同じく昨夏にJリーグに復帰し、前線で攻守にわたって迫力あるプレーを見せていた。今年1月にあった国内組だけでの日本代表合宿でも存在感を示したが、本人も日本代表戦復帰への意欲が高まっているのではないかと思う。
武藤は前線ならサイドでも1トップでもプレーできるだけに、Jリーグでのアピール次第では代表戦復帰もありえるだろう。そのためには結果を残す必要がある。それもちょっとやそっとの好結果ではなく、圧倒的な結果を残さなければならない。
これは武藤に限ったことではなく、11月のカタールW杯のメンバー入りを狙っている若手選手にも言える。
それは森保一監督が手堅い選手選考をし、各ポジションで選手の序列が決まっている起用方法をするからだ。これが森保監督のスタイルで、そんな監督に認められるためには少しくらい活躍した程度では難しい。監督の気持ちを動かして序列を一気に覆すには、やはり圧倒的な結果が必要だろう。
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