高校サッカー選手権で見逃せないMF&FW11人。「精密機械」や「ここ10~15年ぐらいで1、2位の才能」などに期待大 (3ページ目)

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渋谷諒太
しぶや・りょうた(MF/3年/流経大柏・千葉県/174cm、67kg)

「榎本雅大監督が、『歴代No.1のキャプテンで人間性がいい』と大絶賛していました。運動量が豊富で球際で戦えるし、監督の言っていたことがよくわかる選手。(本田裕一郎前監督退任後初の選手権に挑む)"新生・流経"の象徴だと思います」(森田氏)
「ボランチだけではなくて、FWもできるし、なんならサイドバック(SB)もできる。センターバック(CB)をやる試合もあったぐらい。これも榎本監督が言っていたんですが、SBの選手が足を痙攣させてプレーが続けられそうにない時に、榎本監督のほうを見てアイコンタクトで『俺がSBに行くんですよね』というのを伝えたとか」(土屋氏)
「榎本監督は『ハーフタイムに自分がミーティングをする必要がない』と言っていました。選手権予選の決勝でもハーフタイムに渋谷選手がミーティングを仕切ってくれたので、ほとんど伝えることがなかったらしいです。ピッチ上の監督で、全部やってくれるキャプテンですね」(松尾氏)

玄理吾
ひょん・りお(MF/3年/静岡学園・静岡県/171cm、60kg)
「今年3月に初めて見た時に、まだこんなにうまい選手がいるのかと思いました。静岡学園らしい選手で、勝手に"王国の精密機械"というキャッチフレーズをつけました。彼のところでリズムを刻めるし、ボールを取られない。クルクル回りながら相手をかわしていくんですよ。本人も楽しそうにサッカーをしていて、見る子どもたちにいい影響を与えそうです」(土屋氏)
「僕も初めて見た時に『みんなが好きな理由わかるわ〜』って思いましたね(笑)。楽しそうにクルクルしていて、ボールを取られないです」(森田氏)

徳永涼
とくなが・りょう(MF/2年/前橋育英・群馬県/175cm、66kg)

「柏レイソルU-15でプレーしていて、U-18に上がれる選手でしたが、高校サッカー選手権への憧れや、泥臭さを身につけること、寮生活を通じて自立するなど、そういう面で前橋育英を選んだそうです。この大会への想いは強い」(土屋氏)
「ボランチでコンビを組む、根津元輝(2年)とのコンビもいいです。徳永がエースナンバーの14番をつけていますが、根津も14番をつけてもおかしくないぐらいの実力を持っています。根津が前に出て、徳永が後ろに構える、距離感もいいです。2人は攻撃も守備もできます」(松尾氏)

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