高校サッカー選手権でプロ注目のGK&DF11人。PK職人、陸上一家出身、身長190cm超えの成長株など逸材ぞろい。 (2ページ目)
山田海斗
やまだ・かいと(GK/3年/山梨学院・山梨県/183cm、77kg)
「昨年のキャプテンで活躍したGK熊倉匠(現・立正大)の後継者です。プレッシャーもあったと思いますし、今年の山梨学院は苦しい時間を過ごしてきました。インターハイは新型コロナウイルスの影響で県予選準々決勝で出場辞退になり、プリンスリーグ関東でも結果が出ませんでした。そのなかで今回の選手権予選は2度PK戦までもつれていて、決勝の韮崎戦もPK戦で山田が止めて見事に勝ちました。
なんといっても彼は男前(笑)。しゃべれるし、明るいキャラクターで、人気が出そうな感じです。FC東京の育成組織出身で、大会中に再会する選手もいて本人も楽しみにしているはず。唯一連覇を狙えるチームにおいて、期待の守護神ですね」(土屋氏)
藤井陽登
ふじい・はると(GK/3年/矢板中央・栃木県/182cm、75kg)
「1年生の時からレギュラーで、選手権でも2大会連続でベスト4を経験しています。シュートストッパーで、PKも得意。大舞台にも強いです。今年はケガの影響もあって調子があまりよくなく、苦しい時間を過ごしてきました。ただ、秋頃からよくなってきたので、一昨年と去年のリベンジに期待して頑張ってほしい選手の一人です」(松尾氏)
「責任感が強い印象もありますね。プリンスリーグ関東の昌平戦で見たのですが、大量失点をして彼自身もケガで途中交代したのですが、泣いていたんですよ。今年に懸ける想いや責任感みたいなのは、昨年以上に強いのかもしれません」(森田氏)
「彼は青森県出身なので、最後に青森山田に対して一泡吹かせたいと思っているはずです」(土屋氏)
圧倒的な身体能力を見せる、尚志のチェイス・アンリ photo by Tsuchiya Masashiこの記事に関連する写真を見るチェイス・アンリ
ちぇいす・あんり(3年/DF/尚志・福島県/187cm、80kg)
「空中戦で圧倒的な強さを見せていて、課題だったフィードもよくなってきました。12月初旬のプレミアリーグ参入戦では、相手のクロスとかCKをバンバン跳ね返していて、直接FKも壁に入って全部跳ね返していました。上の世代の代表合宿でも最初はうまくプレーできていなかったのですが、経験を積んで適応できるように。向上心もめちゃくちゃある選手です。中学時代はトレセンで出場機会をもらえなかった選手ですが、尚志で人生を変えた選手だと思います」(松尾氏)
「高校1年生の頃は、真っ白なキャンバスみたいな状態でしたね。でも、今は競り合いの強さが本当にすごい。身体能力と俊敏性は本当に高くて、ポテンシャルを感じます」(森田氏)
「あとは写真がかっこいいですよね(笑)。アデミール・サントス(東海大一、現東海大翔洋)以来のカタカナ名のスーパースターが生まれるかもしれないですね」(土屋氏)
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