Jリーグの年間ベストイレブンを独自選定。ズラリと並ぶ川崎フロンターレ勢に他チームの誰が食い込むか (4ページ目)
右サイドバック山根視来は文句なし
中山 淳(サッカージャーナリスト)
川崎から8人を選出した陣容この記事に関連する写真を見るFW/前田大然(横浜FM)、レアンドロ・ダミアン(川崎)、家長昭博(川崎)
MF/旗手怜央(川崎)、脇坂泰斗(川崎)
MF/稲垣祥(名古屋)
DF/吉田豊(名古屋)、谷口彰悟(川崎)、ジェジエウ(川崎)、山根視来(川崎)
GK/チョン・ソンリョン(川崎)
昨季に続き、圧倒的な強さで連覇を果たした川崎フロンターレから8人を選出。候補対象となるはずだった田中碧と三笘薫がシーズン途中に欧州に旅立ったことを考えれば、やはり今季も川崎一色の1年だったと言っても過言ではないだろう。
GKは、ルヴァンカップ優勝に貢献したランゲラックも際立ったパフォーマンスを見せたが、結果を残したという意味ではチョン・ソンリョンに軍配。同じく、リーグ最少失点(37節終了時点)のバックボーンとなったジェジエウ&谷口彰悟の鉄板センターバックコンビは他の追随を許さない。
右サイドバック山根視来は文句なし。代表に定着するなど個人としての成長も光った。左は登里享平も選ぶに値するが、それ以上に外せないのが年間フル稼働かつハイパフォーマンスを継続して、ルヴァンカップ初優勝に貢献した吉田豊を選出したい。
中盤では、ルヴァンカップ決勝MVPの稲垣祥が持ち前の運動量と守備力のみならず、代表デビュー後に得点感覚がアップするなど、今季の象徴的選手のひとりだった。守田英正と田中碧が抜けた川崎の中盤のクオリティを維持させた、脇坂泰斗と旗手怜央も順当に選出。
そして前線は、年間MVP有力候補のレアンドロ・ダミアンと家長昭博、そしてストライカーとして覚醒した前田大然の3人。この3トップの選出は問答無用。逆に、選ばない理由を知りたいくらいだ。
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