Jリーグの年間ベストイレブンを独自選定。ズラリと並ぶ川崎フロンターレ勢に他チームの誰が食い込むか

Jリーグクライマックス2021

今季J1の年間ベストイレブンを、識者の独自選定で発表する。昨年に続き川崎フロンターレ勢が独占しそうな勢いだが、他チームにも確かな活躍を見せた優秀な選手たちがいる。今季のJリーグを取材してきた5人のライターにそれぞれ11人を選んでもらった。

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ディエゴ・ピトゥカは今季の外国人で一番の選手

杉山茂樹(スポーツライター)

GKには朴、左SBには酒井と、チームを支えた選手を選出GKには朴、左SBには酒井と、チームを支えた選手を選出この記事に関連する写真を見るFW/レアンドロ・ダミアン(川崎)
MF/前田大然(横浜FM)、マルコス・ジュニオール(横浜FM))、家長昭博(川崎)
MF/ディエゴ・ピトゥカ(鹿島)、谷口彰悟(川崎)
DF/酒井高徳(神戸)、チアゴ・マルチンス(横浜FM)、ジェジエウ(川崎)、山根視来(川崎)
GK/朴一圭(鳥栖)

 GKはキム・ジンヒョン、ランゲラック、チョン・ソンリョンではなく、サガン鳥栖の躍進を支えた朴一圭を選ぶ。

 サイドバック(SB)は酒井高徳と山根視来。酒井は、右(19試合)と左(18試合)でほぼ同じ時間出場。多機能性を高次元で発揮し、ヴィセル神戸の躍進の原動力となった。代表でもまだ十分いけると見る。

 右は山根。激しい上下動が求められるSBながら、彼が右でパスワークに絡むと、なぜか場は鎮まる。その後の展開が滑らかになるという貴重な存在。

 センターバックはチアゴ・マルチンスとジェジエウ。この2人を外すことはできないので川崎の主将、谷口彰悟は今季何度かプレーしている守備的MFとして選んだ。

 もう1人の守備的MFはディエゴ・ピトゥカ。この選手は欧州の高いレベルのクラブでも十分に通用しそうだ。今季Jリーグでプレーした外国人選手のなかで、一番の選手だと考える。

 4-2-3-1で言うなら、1トップ下はマルコス・ジュニオール。いたるところに顔を出す運動量と正確な技術で、横浜F・マリノスの攻撃陣をリードした。

 ウイングは前田大然と家長昭博。前田は、スピード系の選手にありがちな凡ミスが極めて少ない珍しい選手。その点で古橋亨梧、伊東純也を上回る。家長は昨季より出場時間が大幅に上昇。貢献度もその分上昇した。まだ進化の余地を残している35歳。

 1トップは前田と得点王を争ったレアンドロ・ダミアン。チームが苦しい時に、貴重なゴールをマークした。過去3年で今季が一番の活躍だった。

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◆【図】2021 J1年間ベストイレブンフォーメーション一覧

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