今季Jリーグのもったいない選手たち。ピッチでもっと見たかったその高い能力 (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

 第13節から6試合連続で先発出場し、一時は西川周作からポジションを奪ったかにも見えたが、結局は控えGKに逆戻り。東京五輪でメンバー入りし、浦和を長らく離れたことが、皮肉にも鈴木を試合から遠ざけてしまったのかもしれない。

 18歳にしてトップチーム登録された昨季を振り返っても、出場試合はゼロ。今後の伸びしろを考えると、あまりにももったいない状況が続いている。試合を見ているとポカがあるのも確かだが、だからといって、ベンチに置いておけば解決する問題でもない。

 もはや一クラブの話にとどまらず、日本サッカー界の未来のためにも、このもったいない状況を早く解消してもらいたいところだ。

 今回挙げたもったいない選手たちのなかには、すでに移籍の話題が出ている選手もいる。よく言われることではあるが、プロ選手である以上、試合に出てなんぼ。より多くの出場機会を求めるのは、当然の判断だろう。

 新たなクラブへの移籍を選択するにせよ、今季所属のクラブに残留するにせよ、来季は彼らが持てる力を存分に発揮する姿を見たいものである。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る