Jリーグ9月のベストイレブンを選定。シーズン終盤に向け好調な選手は誰か (3ページ目)

  • 後藤健生●文 text by Goto Takeo

 東京オリンピックによる中断後は、酒井だけでなく欧州クラブから多くの日本代表級の選手がJリーグに復帰した。多くの若手が海外へ流出するなかで、Jリーグへの注目度を上げるためにも良い傾向だ。

 9月のベストイレブンに選出したのは酒井だけだったが、ヴィッセル神戸に加わった大迫勇也の前線での動きやボールの収め方はやはりハンパないし、同じく神戸に入団した武藤嘉紀のキレのある動きも魅力的。

 FC東京に復帰した長友佑都もさすがの上下動を見せており、これから周囲との連携が上がっていけば、当然リーグを代表するサイドバックとなっていくだろう。

 最後に「今月のサプライズ選出」として湘南ベルマーレの田中聡を選んだ。9月最後の川崎戦では先制ゴールを決めたが、劣勢のなかで湘南が攻撃の形を作れたのは、アンカーポジションに入った田中の冷静なボールの裁き方があったからこそ。安定感もあり、将来が楽しみな選手の1人である。

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