Jリーグ9月のベストイレブンを選定。シーズン終盤に向け好調な選手は誰か
スポルティーバ厳選! Jリーグ月間ベストイレブン
スポルティーバ独自選定で発表しているJ1月間ベストイレブン。9月はシーズン終盤に向けて安定した力を発揮し、好調な戦いを見せたチームがいくつかあった。そうしたなかから、ライターの後藤健生氏が活躍の目立った選手を紹介する。
◆ ◆ ◆
9月に6勝1分と結果を出した名古屋から、4人を選出この記事に関連する写真を見る 首位を走る川崎フロンターレと、2位でこれを追う横浜F・マリノスからは、各1名ずつの選出となった。
川崎は、この夏に三笘薫と田中碧の2人が移籍。その後、守備陣を中心に負傷者が続出。さらに9月だけで7試合という連戦になり、疲労も溜め込む苦しい1カ月間で、2つのカップ戦で敗退が決まった。
だが、それでも「敗戦なし」で乗り切ったあたりが、このチームの強さを示すデータなのだが......。
その川崎から唯一選んだのが家長昭博である。
「今さら」という感もあるが、チームが苦境にあるからこそ、このベテランの凄さが強く印象に残った。とにかく、家長にボールが渡れば、そこでボールを失うことがほとんどないのだ。
相手がファウル覚悟で当たってきても、ボールと相手の間にしっかり自分の体を入れてブロックして、ハンドオフも使ってしっかりキープ。周囲の味方を使い、正確なクロスを入れ、そして自らも得点を狙う。
8月には好調で川崎に肉薄した横浜FMも、9月には失速してしまった(戦った試合がわずか3試合。試合が少なすぎた)。そんななかで、持ち前のスピードを生かして3試合で2ゴールを決めた前田はなんとか好調を維持しているようである。
最多の4人を選出したのが、9月中に6勝1分と結果を出した名古屋グランパス。そのうち4試合が無失点というのはさすがである。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも大邱FC(韓国)に勝利して、Jリーグ勢で唯一準々決勝進出を決めた。
大邱との試合では、名古屋としては珍しく守備のミスで先制を許したものの、その決定力を生かしてハットトリックの活躍で逆転勝利を手繰り寄せたのが、シュヴィルツォクだった。
1 / 3