J1リーグ再開!中村憲剛&佐藤寿人に聞いた「打倒フロンターレはどこ?」 (2ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

中村 先ほど言ったようにやっぱり、ほかのチームがもっと躍起になってくるだろうと思っていましたから。しかも、今年は4チームが降格するので、フロンターレに対してもっと固いというか、引き分け狙いのような戦い方を選択するチームが増えるんじゃないかと。でも前半戦で言えば、思いのほか自分たちがやりたいことを優先するチームが多かったかなと感じます。

佐藤 そうなんですよ。僕はオコですよ(笑)。本当はフロンターレのサッカーを壊しにいかないといけないのに、どのチームもそういうことをしていない。

中村 まだ前半戦だからというのもあるのかな。後半戦は変わってくると思います。あと、フロンターレはここまでホームゲームが比較的多かったんですよ。それも追い風になったはず。内的要因と外的要因があいまって、独走につながっていると思います

佐藤 やっぱりフロンターレは、点を取るべき選手がしっかり取っている。レアンドロ・ダミアンしかり、小林悠しかり。連戦のなかでも選手を代えながら、決めるべき選手が決められる強みを感じますね。

 ほかの上位にいるチームもそうで、(横浜)F・マリノス、(ヴィッセル)神戸、(サガン)鳥栖、あとは浦和(レッズ)なんかも、取れる選手が前線にいる。そこが上に行くためには大事な要素だと、あらためて感じています。

 逆にガンバ(大阪)は取れる選手がいながらも取れていない。試合数が少ないこともありますけど、順位に顕著に表れていますよね。

---- 佐藤さんの古巣である名古屋グランパスは上位にいますけど、点を取るというところでは物足りなさもありますよね。

佐藤 そこが課題としてずっと残っていますよね。当初は守備の強度で補えていたけど、フロンターレとの"矛盾対決"2連戦では屈してしまいましたから。あの2試合は、ちょっと力の差を感じましたね。

 フロンターレに迫れそうなのは、現状ではF・マリノスですかね。さっき憲剛くんが言ったように、後半戦のフロンターレはアウェーが続くし、海外移籍で選手が抜けることも多少は影響があるでしょう。でも、やっているサッカーと選手層を考えれば、やっぱり力は抜けていますよ。

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