Jリーグ6・7月のベストイレブンを選出。海外移籍したFWの活躍が目立った

  • 中山 淳●文 text by Nakayma Atsushi

スポルティーバ厳選! Jリーグ月間ベストイレブン

今季開幕時より行なっている、スポルティーバ独自のJ1月間ベストイレブン発表。6・7月は試合数が少なかったため2カ月をまとめて発表する。今回はライターの中山淳氏が選考。現在活躍している注目の選手を紹介する。

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アタッカー陣の活躍が目立った6、7月だったアタッカー陣の活躍が目立った6、7月だったこの記事に関連する写真を見る 6月から7月にかけては、代表ウィーク、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)、そして東京五輪が立て続けに行なわれたため、Jリーグのスケジュールも極めて変則的になった。

 とりわけ集中開催となったACLに出場したチームは、試合数が少なかった。したがって、7月に未消化5試合を戦ったガンバ大阪と、3試合を戦ったセレッソ大阪以外のACL組2チーム(川崎フロンターレ、名古屋グランパス)については、今回の対象にするのが難しかった。

 この2カ月で目立っていたのは、アタッカー陣の活躍ぶりだ。

 とくに目を引いたのが、代表戦で自信をつけた古橋亨梧(ヴィッセル神戸)とオナイウ阿道(横浜F・マリノス)の2人。いずれも、夏の移籍マーケットでヨーロッパに旅立った気鋭のストライカーである。

 まず古橋は、セルティック(スコットランド)移籍前の4試合で、計6ゴールを量産。第19節の横浜FC戦ではプロキャリア初となるハットトリックを達成するなど、6月から7月の5試合で4勝1分という好成績を残したチームの原動力となった。ベストイレブン選出はもちろんのこと、MVPに値する活躍ぶりだ。

 一方のオナイウ阿道も、この2カ月で4連勝を飾ったチームのキーマンとして抜群の存在感を示した。移籍前の柏レイソル戦(第21節)、アビスパ福岡戦(第22節)で2試合連続ゴールをマークし、それを置き土産にトゥールーズ(フランス2部)に移籍。得点ランキング首位の古橋の後塵を拝するものの、シーズン12ゴールを記録して2位タイに位置している。

 前線に選出したもうひとりの選手は、7月に3試合連続ゴールをマークしたサガン鳥栖の酒井宣福。これで今シーズン通算6ゴール目となり、自身のキャリアハイにあたるシーズン7ゴール(J2アビスパ福岡時代)に一気に迫ることとなった。

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