イニエスタは日本サッカー界に何をもたらしたのか。古橋亨梧や子どもたちも変わった (3ページ目)
今シーズンの神戸は、イニエスタ復帰前までは全選手がハードワークする戦いぶりが特長になっていた。目指していたポゼッションサッカーとは違うスタイルだが、チームのメンバー構成を踏まえれば順当な判断だと思う。
そこにイニエスタが復帰して、どう変わっていくのかは興味深い。「イニエスタのスキルやテクニックをハードワークするチームに融合させる」のは、言葉で言うのは簡単だが、具現化はなかなか大変だ。
「イニエスタがいる時のチームとしての戦い方」と、「イニエスタがいない時の戦い方」の2パターンを使い分けていく必要があるだろう。その困難なテーマに対して三浦監督がどんな手腕を見せるかにも注目している。
昨年から続く新型コロナウイルスの影響で、イニエスタのプレーを直接スタジアムで観られる機会は激減した。彼のすばらしさを感じるのに、画面越しに観るのと、直接スタジアムで観るのとでは、やはりかなりの差がある。
それでも少なくともあと2年はJリーグでイニエスタがプレーしてくれる。それだけに一日も早くコロナ禍が収束し、多くの人がスタジアムでイニエスタの一挙手一投足に感嘆できる日が来るのを願うばかりだ。
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