小さくても大丈夫。身長165cm以下で大活躍の日本人Jリーガーたち (2ページ目)
MF桂秀樹(160cm)は横浜フリューゲルスや川崎フロンターレでプレー。小回りの利いたターンと鋭いパスで活躍した。FW鈴木将方(161cm)はジュビロ磐田でプレー。高い身体能力を生かし、空中戦に競り勝って決めたゴールもあり、人気を博した。
清水エスパルスで活躍したFW向島建(161cm)は、トップスピードに入る素早い加速力と、ドリブル突破で攻撃を彩った選手だった。清水では4年間で85試合に出場して15ゴールをマーク。97年に当時はJFLだった川崎フロンターレに移籍し、01年限りで現役を退いた。現在は川崎でスカウトをつとめている。
切れ味鋭い一瞬のスピードと高いテクニックを持ち合わせていれば、身長にかかわらずJリーグの舞台で通用する。そんなことを肌で知るスカウトがいるからなのか、川崎には165cm以下のアタッカーが2人いる。それが164cmのMF長谷川竜也と、165cmのFW遠野大弥だ。
27歳の長谷川は静岡学園から順天堂大を経て、2016年に川崎に加入。1年目は故障もあって苦しんだものの、2年目は左アタッカーで存在感を発揮して24試合出場5得点。高い個人技を武器に、以降も常勝・川崎にあって貴重な戦力となっている。
22歳の遠野は、藤枝明誠高から17年にJFLのHonda FCに加入。1年目は4得点、2年目は5得点、3年目は9得点をあげる成長が認められ、20年に川崎入りした。1年目の昨季はアビスパ福岡にレンタル移籍してJ2でプレー。すると、チーム最多の11得点を決める活躍。J1昇格を置き土産にして川崎に復帰を果たした。
そして迎えた今季、3月6日のベガルタ仙台戦で右サイドアタッカーとして先発出場してJ1初ゴールをマークした。チーム戦術にフィットするのに時間がかかる傾向の強い川崎にあって、第17節までのリーグ戦で14試合に出場して4得点と、今後を期待したくなる結果を残している。
今回は165cm以下の選手にスポットライトを当てたが、170cm未満という括りで今季のJ1を見てみると、
コンサドーレ札幌/MF駒井善成(168cm)、FW小柏剛(167cm)
ベガルタ仙台/MF富田晋伍(169cm)
鹿島アントラーズ/MF遠藤康(168cm)
浦和レッズ/MF関根貴大(167cm)
川崎フロンターレ/DF登里享平(168cm)、MF大島僚太(168cm)
横浜FC/MF松浦拓弥(167cm)
湘南ベルマーレ/MF梅崎司(169cm)、MF山田直輝(168cm)、MF名古新太郎(168cm)
清水エスパルス/奥井諒(169cm)、MF河井陽介(166cm)
名古屋グランパス/DF吉田豊(167cm)、DF成瀬竣平(166cm)、FW相馬勇紀(166cm)、FW齋藤学(169cm)
ヴィッセル神戸/MF井上潮音(167cm)
サンフレッチェ広島/MF茶島雄介(166cm)
徳島ヴォルティス/MF小西雄大(169cm)、MF渡井理己(168cm)、MF鈴木徳真(168cm)
サガン鳥栖/MF樋口雄太(168cm)
大分トリニータ/MF町田也真人(166cm)
といった選手たちがいる。また、過去のJ1出場数の多い選手を見ていくと、
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