2021.06.02

小さくても大丈夫。身長165cm以下で大活躍の日本人Jリーガーたち

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

Jリーグの選手の平均身長は約178cm。近年は体格に恵まれた選手が着実に増えている。そのなかにあって、体は小さくともピッチで大きな存在感を放つ小兵は数多い。今回は165cm以下と小柄ながらも、才能や力量がすぐれている日本人Jリーガーをクローズアップした。

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横浜FMの仲川輝人(左)と川崎の長谷川竜也(右)。どちらもスピードが武器だ横浜FMの仲川輝人(左)と川崎の長谷川竜也(右)。どちらもスピードが武器だ この記事に関連する写真を見る  155cm。これがJリーグで身長がもっとも低い選手のサイズだが、2人いる。J2京都サンガF.C.のMF中川寛斗と、J3長野パルセイロのMF山口和樹だ。

 26歳の中川は、柏レイソルの育成組織出身で2011年から13年までは年代別日本代表にも名を連ねた。13年のトップチーム昇格と同時に曺貴裁監督率いる湘南ベルマーレにレンタル移籍してJ1デビュー。柏に復帰した15年にはプロ初ゴールを決め、J1史上もっとも身長の低いスコアラーとして歴史に名を刻んだ。

 ユース時代から定評のあった卓越したテクニックや俊敏性に加え、湘南時代に鍛えられた豊富な運動量が相まって、柏では主力を張って注目もされた。19年からの2シーズンは再び湘南でプレーし、今季から湘南時代の恩師・曺監督が就任した京都で活躍している。

 中川と同じく湘南でプロキャリアをスタートさせたのが、中川の1歳下の山口だ。柏レイソルのジュニアユースから進んだ日本航空高で全国高校サッカー選手権の舞台に立ち、国士舘大を経て18年に湘南に入団。当時の曺監督の下でJリーグデビューを果たした。20年にJ2のFC琉球でプレーし、今季は長野でJ2昇格を目指している。

 小柄な選手でもっとも眩い光を放っているのは、横浜F・マリノスのFW仲川輝人(161cm)だろう。躍動感あふれるダイナミックな動きで、19年は得点王となる活躍で横浜FMを15年ぶりのJ1優勝に導き、JリーグMVPも受賞。日本代表にも選出された。

 横浜FMでは165cmのMF渡辺皓太も、豊富な運動量で駆け回り、攻守に目立つ存在として活躍している。

 Jリーグ創成期には、小柄な3人の選手の活躍が話題になったことがある。