2021.05.18

負けてなお強し。アルビレックス新潟のJ2首位快走にはワケがある

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 負けてなお強し――。開幕からの無敗がストップした手痛い一戦も、むしろそんなことを印象づけた試合と言っていい。

今季初黒星を喫したものの、J2の首位に立つチームに相応しい戦いぶりを見せた新潟今季初黒星を喫したものの、J2の首位に立つチームに相応しい戦いぶりを見せた新潟  5月16日に行なわれたJ2第14節。アルビレックス新潟は町田ゼルビアとアウェーで対戦し、1-2と敗れた。

 前節まで10勝3分けと無敗で首位を走っていた新潟にとっては、これが今季初黒星。勝ち点のうえでは、2位のFC琉球に「33」で並ばれる結果となった。得失点差で6点上回り、依然首位を守っているとはいえ、スタートダッシュはひとまず止まった格好だ。

「スタートの10~15分が今日の試合の分かれ道だった。我々の集中力は決して適切なものではなく、しっかりと集中し切れないまま試合をスタートしてしまった」

 新潟を率いるアルベルト監督がそう振り返ったように、何より試合の入りがマズかった。

 キックオフから1分と経たず、左サイド(町田から見て右サイド)のスローインから簡単にサイドを破られて先制点を許すと、11分にはまたしても左サイドのクロスから失点。新潟はたちまち2点のビハインドを背負うはめになった。

「我々が目指しているプレースタイルは、全員がしっかり集中していなければ表現できない。今日は、それができていなかったのが残念」

 結果として、試合序盤の2失点が勝負を決めたのだから、就任2年目のスペイン人指揮官が嘆くのも、当然のことだった。