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スペインメディアも祝福。イニエスタはこの2年で神戸に何をもたらすか (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 イニエスタは神戸にとって、王者・鹿島アントラーズの土台を作ったジーコに匹敵する存在になるかもしれない。

 イニエスタの生き方がクラブ内で浸透していけば、下部組織選手やクラブスタッフにも強い影響を与えるだろう。神戸のフィロソフィそのものになって、クラブの礎となっても不思議ではない。技術的なもの以上に、サッカーに対する向き合い方や生き方の模範というのか。

 スペインの英雄は、すでにクラブ史上初のタイトルやACL出場をもたらしている。誰もやってのけられなかったことばかりだ。

「自分にとっても他の誰かにとっても、サッカーをするのは永遠ではない。いつか続けるのが難しくなったら、違う道を選択するだろう。しかし、今はチームを助けられると思うし、楽しみだ」

 イニエスタはそう心境を語った。あと2年、そのプレーを目撃できるのは贅沢なことだ。

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