2021.02.27

齋藤学が明かす移籍を決意するまでの過程。胸に刺さった中村憲剛の言葉

  • 佐藤俊●取材・文 text by Sato Shun
  • photo by Jiji photo

『特集:Jリーグが好きだっ! 2021』
齋藤学インタビュー 前編

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2月26日に開幕したJリーグ。スポルティーバでは、今年のサッカー観戦が面白くなる、熱くなる記事を、随時配信。さまざまな視点からJリーグの魅力を猛烈アピール!

今回は、川崎フロンターレから名古屋グランパスに移籍をした齋藤学選手に、移籍の経緯などを語ってもらった。

名古屋グランパスの新体制発表会に出席した(左から)長澤和輝、斎藤学、柿谷曜一朗◆ ◆ ◆

 今年は齋藤学が、爆発しそうな気配を漂わせている。

 1月9日に、川崎フロンターレから名古屋グランパスへの完全移籍が発表された齋藤。2月に始まったキャンプ当初は、走り込みの多い練習に「キツかった」と言うが、戦術の落とし込みを経て調整に入り、昨年から刺激を受けている芸術家・岡本太郎の書を読み、心を整えて開幕戦に備えている。

 昨シーズン、川崎フロンターレが圧倒的な強さでリーグ戦を制覇したが、優勝への流れができたのは8月末からの12連勝だろう。斎藤は、まさにその期間に出場しつづけ、チームの勝利に貢献した。

 その活躍ぶりを見ていると、2021年シーズンは川崎劇場の主役のひとりになると思っていた。だが、齋藤は新しい扉を押し開く決断を下したのであるーー。

 2018年、齋藤は横浜F・マリノスから川崎に移籍。2017年9月の前十字じん帯損傷の影響で開幕戦には間に合わず、デビュー戦は4月8日、古巣との試合で結果は引き分けだった。その2日後に肉離れを起こしたが、休めずに出場。その影響もあり、1年目は16試合1得点、スタメンはわずか2試合に終わった。

 2019年、齋藤は決意を新たにして2年目のシーズンに臨んだ。

「ケガが治って、さぁ行くぞっていうシーズンだった。その気持ちでプレーしていたら結構パフォーマンスがよかったんです」

 3月のACLのシドニーFC戦で決勝ゴールを奪い、マンオブザマッチに選ばれた。初スタメンは9節の神戸戦だったが、3試合連続でスタートから出場し3連勝、7月にはFC東京戦、大分戦と2試合連続でゴールを決めた。