2021.02.19

坪井慶介のJ1順位予想。各クラブが上位進出するためのカギは?

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

 鹿島アントラーズも、攻守に安定して実力は申し分ない。昨季は監督が変わって序盤に苦しんだが、若手を使いながらしっかりとチームをつくり上げてきた。そのベースを今季も引き継ぎ、安定した戦いを見せてくれるだろう。

 浦和レッズは希望的観測でこの位置に。新監督のリカルド・ロドリゲスがつくり上げた昨季までの徳島ヴォルティスは、非常に好感の持てるチームだった。現場からも人間的にもすばらしい人で、クラブとしても非常にやりやすい監督であると聞いている。1年目で難しいことも多いとは思うが、期待を込めて5位に予想したい。

 FC東京、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島の3クラブは、安定した守備をベースに速攻や自分たちでボールを支配することもできる。チームとしてのベースがしっかりとしているだけに上位に食い込む可能性は十分にある。もちろん、もっと上に行くことも考えられる3クラブだ。

 北海道コンサドーレ札幌はミハイロ・ペトロヴィッチ監督が4年目で、チームのやることは徹底されている。昨季終盤のハードワークを継続できれば、面白い存在になるだろう。

 昨季4位のセレッソ大阪は監督の交代とマテイ・ヨニッチ、木本恭生という堅守を支えたふたりが抜けた影響は、かなり大きいと予想する。柏レイソルも同様にオルンガが抜けた穴は相当に大きいだろう。クリスティアーノや江坂任、瀬川祐輔など、良いタレントはいるが、昨季28得点のオルンガの穴を埋めるのは容易ではない。両チームとも立て直しには時間がかかるはず。

◆J1移籍状況で推し量る、今季の躍進が期待できるチームベスト3>>

 大分トリニータは、片野坂知宏監督が少ない予算のなかで毎年良いチームをつくっている。もう少し上の順位でもおかしくはないが、主力流出の影響は無視できない。サッカーの形が明確なだけに、新しい選手が入ってきた時に順応するのは簡単ではない。

 ヴィッセル神戸は、メンバーだけ見れば優勝候補でもおかしくない。しかし安定さに欠け、毎シーズン中位あたりが定位置となっている。課題のハードワーク不足をどうにかしなければ、上位は厳しいだろう。