元Jリーガー那須大亮がYouTuberになって気づいた「重大な事実」
「社会人1年目みたいなもので、今は新たなことをチャレンジするうえで学ばなければいけない時期。時間は有限なんだなって。1分1秒を大切にしなければいけないってことを、あらためて実感しています」
そう語るのは、横浜F・マリノスや浦和レッズなどで数々のタイトルを獲得し、昨季かぎりで現役を退いた那須大亮だ。
YouTuberとして新たな道を歩んでいる那須大亮氏 現役時代の那須は、主にボランチ、CBとして活躍。日本代表経験こそないものの、2004年のアテネ五輪ではキャプテンマークを巻いて世界の舞台に立った。18年にわたる現役生活では公式戦通算549試合に出場し、この度、Jリーグの功労選手賞を受賞することが決まっている。
そんな名選手だった那須だが、現在は通常のアスリートとは異なるセカンドキャリアを歩んでいる。指導者でもなく、解説者でもない。彼の現在の肩書は「YouTuber」である。なぜ、那須はその道に進むことになったのか。
「晩年になって、プレーヤーとしての本質を知る機会が多くあったんです。サポーターがいて、スポンサーがいて、裏方の方がいて、いろんな方の支えがあるからこそ、選手はピッチに立つことができる。それを実感したからこそ、今まで関わってきた人たちに何か還元できないか......と考えるようになりました。
そんな時に出会ったのがYouTubeだったんです。この媒体の拡散力だったり、影響力を知った時に、ここでチャレンジしたいと思うようになりました」
YouTuberとしての活動を始めたのは、現役最後のクラブとなるヴィッセル神戸に在籍していた2018年の時のこと。もっともサッカー選手との二足わらじを履くことに、当初は批判の声も多かったという。
「『サッカーやれよ』とか、『練習しろ』とか、『試合に出てないのに何やってるんだよ』とか(笑)。周りの選手から鼻で笑われたりするようなこともありましたよ。もちろん、僕のなかにも葛藤は少なからずありました。
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