元Jリーガー那須大亮がYouTuberになって気づいた「重大な事実」 (3ページ目)
でも、それも今後に向けての学びになる。新たなことにチャレンジさせてもらっているので、つらいこと以上に、楽しさが勝っている感じですね」
引退からおよそ1年が経ち、現在、那須のYouTubeチャンネルの登録者数は約26万人を数える。100万回を超える再生数を記録するコンテンツも生み出した。1億円以上の年収を稼ぎだす人気YouTuberもいるなか、那須はYouTubeで稼げているのだろうか。
「もちろん、多くの方に見ていただくことで対価を得ることもあります。ですが、僕の活動はサッカー界の発展・貢献というところに軸があるので、YouTubeでマネタイズは考えていないんです。
コンテンツには、そのための意味と意義をもたせないといけない。面白いだけじゃダメだし、再生回数ありきになってしまうと、違う方向に行ってしまう。そこだけはブレないように、いろいろとアイデアを出し、出口戦略を考えていかないといけない。YouTubeはサッカー界に還元するための手段のひとつ。そう捉えています」
YouTubeを通じてサッカーに興味を持つ人たちを増やし、サッカー界に還元できるスポーツビジネスにつなげていく。だから、今はコンテンツ制作だけではなく、多くの起業家たちとミーティングを重ね、ワールドワイドな展開を見据えて語学習得にも励んでいるという。
とはいえ、目指す将来像をイメージしながらも、「社会人1年目」の那須にとって、まずはYouTubeのコンテンツ制作が活動の軸となっている。常日頃から考えるのは「企画」のことだ。
「今のYouTubeの流れとして、コンテンツ重視になっているので、あまり企画を考えないまま上げてしまうと、視聴者に見てもらえなかったり、オススメに乗らなかったりするんです。ただ単に有名人とコラボすればいいというものではなくて、視聴者が何を求めているのか、どういうニーズがあるのかを研究してやらないと、人気にはつながらないですね」
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