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変身して成長。レンタル移籍後に
日本代表まで上り詰めた5人の男たち (3ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 そして翌2002年。日韓W杯のメンバー入りを果たした鈴木は、初戦のベルギー戦で伝説の同点ゴールを決めて一躍国民的ヒーローになる。その後はレンタル先のゲンク(ベルギー)でチャンピオンズリーグリーグに出場し、2005年にはセルビアの名門レッドスターに完全移籍を果たした。

 それまでの約10年間で計6度経験したレンタル移籍によって成長した鈴木は、39歳まで現役を続け、2015年にジェフ千葉で21年間のキャリアに幕を閉じている。

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 一方、現役の日本代表選手に目を向けてみると、レンタル経験者が増加傾向にあることがわかる。

 たとえば、現在ポルトに所属する中島翔哉は、トップデビューを飾った東京ヴェルディで出番を失うと、FC東京に完全移籍してからカターレ富山にレンタル移籍。"武者修行"を経てFC東京に復帰すると、2016年のリオ五輪を経験してからチームの主軸に定着した。

 その後、レンタル移籍でポルティモネンセに新天地を求めると、そこでの活躍が認められて翌シーズンに完全移籍。2018年に発足した森保ジャパンでは、主軸を担うまでに成長を遂げている。

 今夏にロシアのロストフに旅立った橋本拳人も、レンタル移籍経験者のひとりだ。

 FC東京の下部組織出身の橋本は2012年にトップチームに昇格した後、2013年5月にロアッソ熊本にレンタル移籍し、2014年シーズンまで修業を積んだ。2015年にFC東京に復帰してからも着々と成長を続け、2019年3月に日本代表デビュー。遅咲きながら、森保ジャパンの主力ボランチとして定着した。

 また、桐生第一高校時代から注目を浴びていた鈴木武蔵も、アルビレックス新潟入団後、水戸ホーリーホック、松本山雅にレンタル移籍で経験を積んだ後、2018年にV・ファーレン長崎に完全移籍。さらにコンサドーレ札幌に完全移籍した2019年3月に森保ジャパンの一員として代表デビューを飾ると、今夏にベルギーのベールスホットVAに完全移籍を果たしている。

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