鹿島・上田綺世のユニークなコメント力。
オンライン会見でも存在感
鹿島のザーゴ監督はこの日、先発メンバーを5人入れ替えて試合に臨んだ。指揮官はこのメンバー変更を「流れを変えるため」だとしている。
「前の試合に出ていた選手たち(のプレー)が微妙だったとか、役割を果たせなかったというわけではない。(これまでの試合も)チャンスは多く作ったが、ゴールにならなかった、その流れ変えるために人を変えただけだ。(外した選手を)否定はしないし、それは彼らと率直に話をしている。個人の評価をするより、勝利が必要。そこを評価すべきだろう」
横浜F・マリノス戦で2得点を挙げ、勝利に貢献した上田綺世(鹿島アントラーズ) メンバーの入れ替えは結果につながった。今季初先発となった上田綺世が2得点、前節は出場のなかったエヴェラウドが1得点。特に、試合開始3分の上田の得点は、この2人のコンビネーションから生まれたものだった。
「エヴェラウドがサイドをえぐったら、『(自分は)ファーに膨らんで待つ』という話をしていた。意識していたポジショニングだった」(上田)
チームを勢いづかせるのに、うってつけの得点だった。
ストライカーとしての価値を見せつけた上田だが、試合後の発言もなかなか気が利いていて、他とは違う存在感を感じさせた。試合後のオンラインでの会見の冒頭、試合そのものと自分のプレーについて次のように振り返っている。
「コンディションもなかなか上がらない状況で、評価をもらえない状況が続いていたが、チャンスをある程度ものにできた。(個人的に)よかったなと思う。勝てたので、チームが勢いづく試合になったのもよかった。(2得点以外に)決めきれなかったチャンスもあった。そういうところや守備、ボールにもっと絡んだりすること、90分ゲームをする体力(横浜FM戦は80分で途中交代)、フィジカルはまだまだかなと」
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