2020.07.20

久保建英世代が躍動。福田正博は斉藤光毅らの成長に希望の光を見た

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

福田正博 フットボール原論

■再開後のJリーグで活躍が目立っている若手選手をピックアップ。福田正博氏は、斉藤光毅ら、久保建英(マジョルカ)と同世代の10代後半の選手たちのパフォーマンスが目立っていることに期待を寄せている。

 再開されたJリーグで、ひときわ目を引く選手がいる。それが横浜FCのFW斉藤光毅だ。

 2001年8月生まれの「久保建英世代」。まだ18歳で身長は170cmと高くはないものの、すでに体はガッチリしていて、当たり負けしない。DFを背負っても慌てずにボールキープでき、フィニッシュワークもうまい。

横浜FCで活躍する、18歳の斉藤光毅 何より魅力的なのは、点が取れることだ。ただ、生粋のFWというよりは、アタッカーや1.5列目で起用されたほうが生きるタイプだ。常に冷静で、周りを使うプレーもできる彼の持ち味は、そうしたポジションでこそ最大限に発揮されるのではと感じている。

 斉藤は横浜FCユース出身で、2018年3月に高校2年生でトップチームに登録されて、J2に2試合出場。昨シーズンもJ2で29試合に出場して6得点。個人的には「なぜ他クラブは獲らないのか」と思うほど斉藤の能力を買っていたので、今季はJ1の舞台でどこまで通用するか楽しみにしていた。

 2月23日のヴィッセル神戸との開幕戦では出番がなかったものの、再開後に下平隆宏監督がチームのシステムを3バックに変更し、選手起用も思い切った方向に舵をとったことで出番が巡ってきた。

 再開初戦のコンサドーレ札幌戦にスタメンでフル出場すると、つづく柏レイソル戦では先制ゴールを決めた。ベガルタ仙台戦、川崎フロンターレ戦もフル出場し、ゴールこそなかったものの、チームに貢献するプレーを随所に見せた。

 Jリーグの若手選手のなかで圧倒的な存在感を放っているが、斉藤のいちばんのよさは現状に満足していないのが伝わってくるところだ。

 それは、久保建英(マジョルカ)という存在が大きく影響しているのだろう。スペインリーグでバリバリ活躍する同学年がいることで、Jリーグで少し活躍したくらいでは浮かれたりできない。彼の言動には、そうした思いが溢れている。