昨季の横浜F・マリノスは「史上最強」。
的確な補強戦略で常識を覆した (2ページ目)
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前述したように、昨季の横浜FMは第21~23節で3連敗し、当時首位に立っていたFC東京と勝ち点9差の5位にまで転落した。
ところが、終わってみれば、逆に勝ち点6もの差をつけての優勝。つまり、第24節以降の11試合では、FC東京を勝ち点15も上回ったことになる。
なかでも、ディフェンディングチャンピオンの川崎フロンターレを4-1、優勝争いのライバルであるFC東京を3-0で退けた、ラスト2試合は圧巻だった。10勝1分けの無敗で駆け抜けたラストスパートこそが、昨季の横浜FMを史上最強に推す最大の理由だと言ってもいい。
つまり、厳密に言うなら、史上最強に推すのは"昨季の"横浜FMというより、"昨季ラスト11試合の"横浜FMである。
昨季、驚異的な強さを見せてリーグ制覇を果たした横浜F・マリノス なぜ昨季の横浜FMがこれほどの強さを実現できたのか、と言えば、そのスタイルに理由がある。
現代サッカーにおいて、ボールポゼッションの是非は、常に議論の的になる。勝利のためには、必ずしもボールポゼッション率を高める必要はなく、むしろ一般的には、ボールポゼッション率が低いチームのほうが勝つ確率が高いことをデータは示している。
しかしながら、ボールを保持しない限り、絶対に得点は生まれない以上、相手にボールを持つ機会を与えないことは、間違いなく勝利への確率を高めることにつながる。
その意味で言えば、ボールポゼッションは勝利への道筋として、間違いなく是だ。
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