小林悠がどん底だった2012年。「1年で5年分」成長したきっかけの言葉 (6ページ目)
「それでちょっと点が獲れるようになってきたら、何ごともいい方向に発展していったんですよね。びっくりすることに、ドリブルでも仕掛けられるようになっていった。高校時代というか、昔の感覚も戻ってきたんです」
聞く耳も持ったことで、指揮官の言葉も、頭にすっと入ってくるようになった。
「認めてもらえなければ試合に出られないので、言われたことは全部、受け入れて取り組もうとしたんです。そうしたら、ボールを"止めて蹴る"技術が格段に向上して。
ボールを止めることがうまくいくと、パスを出す時も顔が上がっているから余裕が出てくる。トラップもいい位置にボールを置くことができるから、さらにゴールも決められるようになって。あの(2012年の)半年間は何だったんだろうなって思うくらい、本当にすべてが好転しました」
吸収しようとすれば、いくらでもうまくなれる。「1年で5年分くらい、うまくなったように思います」と小林は笑った。
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