なぜMVPが優勝クラブ以外から選ばれたか。Jリーグで意外と多いその理由 (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Masakazu Watanabe/AFLO SPORT

 その証拠に、優勝クラブ以外からのMVPが多かったのは、1990年代後半から2000年代にかけて。なかでも1998年から2001年までは、4年連続で優勝クラブ以外からMVPが選ばれている。

 Jリーグ(1999年以降はJ1)が、2ステージ制を採用していたのは、1993年から2004年までの間だから、両者の期間はほぼ合致するのだ(ただし、1996年は1ステージ制。2005年以降でも、2015、2016年で2ステージ制が採用された)。

 2ステージ制とは、1シーズンのなかで総当たりのリーグ戦を2度、すなわち2ステージ行ない(1993~1995年はステージごとに2回戦総当たり。1997~2004、2015~2016年は1回戦総当たり)、それぞれの優勝クラブが最後にチャンピオンシップ(2015、2016年は両ステージ王者に加え、年間勝ち点最上位も出場)を戦い、勝者が年間王者となるという方式だ。

 2ステージ制の最大のメリットは、チャンピオンシップを開催できること。つまりは、最後に必ず"雌雄を決する大一番"を作り出せるということだ。プロ野球における、日本シリーズをイメージするとわかりやすい。

 しかし、その一方でデメリットもある。優勝決定に至る納得感の低さだ。

 仮にファーストステージで最下位に終わったクラブでも、セカンドステージで優勝し、チャンピオンシップを勝てば、年間優勝。これをJ1王者と認めていいのか。そんな疑問が湧いてくるのは、当然のなりゆきだ。

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