「試合も練習もできないJリーグの監督」は、いま何を思っているのか (3ページ目)
――スポーツ界に限らず、出口の見えない状態に誰もが不安を覚えています。
永井 本当に先が想像できないというか......。でも乗り越えないといけないし、みんなで力を合わせるときです。自分がユース監督時代から、選手に言い続けているのは、「仲間のためにプレーすること」「チームはファミリー」ということ。社会のためにできること、仲間のためにできることを、少しでもいいから考え続けることが大事。
この先、もしかしたら自分たちの仲間の中から感染者が出てしまうかもしれない。もしそうなったときに、感染した選手やスタッフを非難するのではなく、仲間に対してどう気遣いができるか、チームとしてどれだけの気遣いができるか、ということも考えておくのが大切だと思っています
――仕方ないとはいえ、シーズン中にもかかわらずチームとしてトレーニングできない状況は、選手にとっては大きなストレスかと思います。
永井 今後は、ウェブミーティングを実施予定です。在宅期間中でも、頭の中をバージョンアップすることはできます。ウェブ上でプランを伝えて、映像でもう一度戦術や、自分たちのやりたいサッカーの確認をしようと思います。
コンディション管理は難しい面もありますが、選手には『できる範囲でベストな状態を維持してほしい』と伝えました。ただ、まずはサッカー選手である前に、一都民、一国民として、健康第一、自覚と責任を持った行動をしてもらいたい、とお願いしています。
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