案の定露呈した弱点。J1昇格狙う大宮アルディージャ、痛恨のドロー (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 思えば、大宮は昨季のJ1参入プレーオフでも、東京ヴェルディに0-1で敗れている。ひとつの負けも許されないギリギリの戦いにおいて、大宮が精神面の不安を抱えているのは確かだろう。

 しかし、だからこそ、最終節の戦いがより一層重要になる。

 もちろん、わずか1週間で、根本からメンタリティを変えることは難しい。指揮官も「(1週間で)修正できるかは、正直わからない。修正するのか、あるいは精神面が求められるなら、そういう(精神面が強い)選手を多くピッチに立たせないといけないかもしれない」と、頭を悩ませる。

 だが、そこで下手な試合をしてしまえば、その痛手はプレーオフにまで影響しかねない。それだけに、自動昇格の成否はともかく、ひとまず最終節で有終の美を飾ることが、J1昇格への絶対条件になるだろう。三門も「情けないゲーム、見ている人が何も感じないゲームはしたくない」と、語気を強める。

 全42節の長丁場で争われるJ2も、最終節を残すのみ。大宮は今、技術や戦術だけでなく、精神面においても、J1昇格に足るだけの力を備えているかが問われている。

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