2019.11.18

案の定露呈した弱点。J1昇格狙う
大宮アルディージャ、痛恨のドロー

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 これが、J1昇格のプレッシャーなのだろう。

 J2第41節、大宮アルディージャはアルビレックス新潟に1-1で引き分けた。

 前節終了時点で3位の大宮は、2位の横浜FCと勝ち点では73で並んでいた。順位を分けていたのは、わずかに得失点差1の違いだけだった。

 しかし今節、大宮が引き分けに終わった一方で、横浜FCはファジアーノ岡山に1-0と勝利し、勝ち点3を加算。両者の順位は変わらぬまま、その差は勝ち点2に開いた。

 つまりは、次の最終節で横浜FCが勝利すれば、大宮の結果に関係なく、J1自動昇格が決まる状況になったということだ。大宮にとっては、痛恨の引き分けと言っていいだろう。

大事な一戦で引き分けた大宮アルディージャ 大宮の高木琢也監督は、「昇格を狙うなかでのゲーム。言葉ひとつで言うと、残念」と語り、こう続けた。

「(勝てなかった)要因はふたつ。精神的な面と、そこから起こるプレーの硬さを見ていて感じた」

 立ち上がりの内容は、それほど悪いものではなかった。相手DFラインと中盤との間に、クサビの縦パスが面白いように入り、そこから何度もペナルティーエリア周辺に攻め込んだ。

 ところが、大宮の攻撃は、その先の思い切りに欠けた。高木監督の言葉を借りれば、「(新潟に)スキがあるなと見ていたが、そこを突けなかった」。せっかくチャンスになりかけても、「(自分たちで)局面での流れを壊すシーンが多かった」のである。

 ゲームキャプテンを務めたMF三門雄大も、「高木さんは『ミスしてもいい』と言っているのに、(ミスが出るのを)気にし過ぎている」と言い、こう語る。

「(新潟は)カウンターがうまいチームなので、先に(得点を)取られたくない、(攻撃に)出ていって(局面を)ひっくり返されたくない、という意識が強くなった。おっかなびっくりやっていた」

 それでも、いくつかあったチャンスのうち、どれかひとつでも得点につながっていれば、硬さもほぐれ、前半で一気に試合を決めることもできたかもしれない。

 だが、0-0のままハーフタイムを迎えると、後半はカウンター狙いの新潟に、大宮もつき合ってしまう形でオープンな展開に。行ったり来たりの落ち着かない状況が繰り返されるなか、62分、先に失点したのは大宮だった。