鳥栖、J1残留へ大きな一歩。ズシリと重いベテラン豊田陽平の言葉 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by KYODO

 14位に浮上した鳥栖は、チーム力を見せつけた。10年以上、J1で戦い続け、優勝争いも演じたことがある"積み重ね"というのか。クエンカ、アン・ヨンウ、小林祐三など主力がケガなどで不在でも、交代メンバーも含めて勝ち切る強さがあった。

 ただし残り3試合、鳥栖はまだ残留を決めたわけではない。

「勝って兜の緒を締めよ、って言いますからね。これから何が起こるかわからないです。誰かが風邪を引いたり、コンディションを崩したり、そういう季節ですし。今日は試合中、勝ちながらも、"気を抜いたらいけない"とずっと思っていました。油断は禁物です」

 2011年に鳥栖をJ1に昇格させた豊田の言葉である。

 鳥栖は次節、同じく残留を争う名古屋グランパスとアウェーで戦う予定だ。



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