スペインの名門で羽ばたく清水和也は日本フットサルのスターになる (5ページ目)

  • 河合 拓●取材・文 text by Kawai Taku
  • photo by Kawai Taku

 他の1部リーグのクラブからもオファーが来ていたという清水だが、エルポソB残留を決めたのは「僕を理解してくれるチームメートが圧倒的に多い」という理由に加え、来年にはW杯予選を兼ねたAFCフットサル選手権、そしてフットサルW杯が控えていることもある。

「自分は個人としてスペインで生き残るためにも、結果を残さないといけない。また自分の夢である日本代表としてW杯に立つという目標をつかむためにも、やらないといけない。ここで自分が変わることで、日本の未来も変わってくる。そういうプレッシャーも楽しみながらやっていきたい」

 2016年、フットサル日本代表はワールドカップ予選を兼ねたAFCフットサル選手権に敗れて、世界最高峰の大会への出場を逃した。当時、その予選を戦うメンバーから漏れた清水だが、4年を経て日本代表でも不動の地位を築きつつある。清水自身が自覚するように、スペインでの2年目の戦いでどれだけの経験が積めるかが、そのまま日本代表の結果にも大きく影響する。国内の競技フットサル人気が停滞している今、清水へとかかる期待はさらに大きなものとなっている。

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