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強い名古屋が戻ってきた。
4戦白星なしでも悲観する必要なし (2ページ目)

  • 渡辺達也●文 text by Watanabe Tatsuya
  • photo by KYODO

 試合はそのまま1-1で終了。ともに連敗はストップしたが、上位進出を狙うには痛い引き分けと言っていいだろう。

 大分は、徐々に各チームから分析され始めており、自分たちのサッカーができなくなってきた。ここ3試合の相手は、川崎フロンターレ、FC東京、そしてこの日の名古屋と上位陣との対決が続き、力の差を見せつけられている。

 一方の名古屋には、復活の兆しが見えた。松本山雅、ベガルタ仙台と格下相手に連敗した原因は、戦列を離脱したジョーの不在が大きかった。ボールは回るが崩せない。だからシュート数も少なく、決定機を作ることができなかった。

 だが復帰した大分戦は、ジョーへの縦パスが増えた。それを胸で落として味方を活かしたり、ヘディングで競って果敢にシュートを狙ったり、ジョーが入っただけで名古屋の攻撃に幅ができる。確実に決定機も増え、シュートは16本に及んだ。

 名古屋はこれでリーグ戦4試合勝ちなしとなったが、悲観することはない。ジョーの復帰で、強い名古屋が戻ってきたといっても過言ではない。



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