2019.03.29

J2最下位転落のジェフ千葉。
「オリジナル10」初のJ3降格はあるか

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Masashi Hara/Getty Images

 リスクと背中合わせゆえ、見る者を引きつけた積極策はすっかり影を潜め、至って当たり前の戦い方に収まってしまったにもかかわらず、結果はついてこない。加えて、当たり前の範囲内で自分たちの戦い方を模索するも、それが定まることはなく、フォーメションひとつを取っても右往左往。結果、わずか4試合での監督交代となった。

 傷が浅いうちに早めの決断を下したと言えば聞こえはいいが、一度は続投を決めながら、シーズン序盤にこの有様では、クラブの失策と言われても仕方があるまい。

 江尻新監督の初戦となったJ2第5節の京都サンガ戦も、1-1の引き分け。J2で唯一勝ち星がない千葉は、順位もひとつ落として、ついに最下位転落である。もはや2009年以来遠ざかっているJ1への復帰はおろか、J3降格さえちらつく状況にある。

 江尻新監督は、「(監督が代わってから)1週間、正確には4日間くらいの準備」しかないなか、「結果が出ないと、ネガティブな気持ちに陥りやすい」と、選手のメンタル面に働きかけることに注力したという。

 だからこそ新指揮官は、前半に先制を許しながら焦れずに攻め続け、優勢に試合を進めた後半に追いついた引き分けを、「ポジティブに捉えて、次に勝ち点3を取れるようにしたい」と語る。

 たしかに、千葉が後半に見せた連続攻撃には迫力があったし、76分に同点に追いついたあとの試合展開を考えれば、勝ち越していても不思議はなかった。ベテランのMF佐藤勇人もまた、「勝てなかったが、これを続けていけば、自分たちの方向性というか、自分たちの怖さを出して、勝ち点を取っていけるのではないか」と、手応えを口にする。

 だが、シーズン途中の監督解任とは、いわば、ショック療法。期待されるのは、長い目で見た強化よりも、結果に対する即効性だ。