2019.03.29

Jリーグ序盤、福田正博が気になる「王者川崎の足踏み」の原因を探る

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

福田正博 フットボール原論

J1リーグが開幕してここまで4節が終了。今シーズンも混戦の様相を呈している。そんな序盤の戦いで、気になったチーム、明暗の分かれた試合などを、福田正博氏が分析した。

 J1リーグは開幕から第4節までが終わったが、今シーズンも混戦になりそうな気配が漂っている。18チームのうち、無敗は3勝1分けで首位に立つFC東京と、2勝2分けで4位のサンフレッチェ広島の2チームしかないからだ。

 欧州リーグなら開幕直後に無敗のチームはもう少しあるものだが、これは各チームの実力が拮抗しているJリーグならではだろう。

 そのなかで、リーグ2連覇中の川崎フロンターレは3分1敗で13位。川崎は優勝した過去2シーズンも開幕ダッシュに成功したわけではない。これから巻き返してくるはずだ。また、今季、開幕から突っ走るチームがないのは、川崎にとって追い風と言ってもいい。

リーグ戦でまだ勝利のない川崎フロンターレ ここまでの4試合で勝利はないが、内容そのもののレベルは高い。パスをつないでポゼッションしながら相手を圧倒し、多くのチャンスを作り出せている。勝てなかったのが不思議なくらいだ。ゲームの主導権を握り、勝ち点3を積み重ねる力を持っているだけに、ひとつ勝ってキッカケをつかめば、出遅れを取り戻していくはずだ。

 川崎が3連覇のかかるリーグ戦とACLの両方を勝ち抜くには、新戦力の台頭が欠かせない。成熟したコンビネーションで戦うスタイルだけに、新加入選手がすぐに適応するのが難しいチームであることは間違いないが、それでも昨年は、家長昭博や守田英正がフィットしたことでチーム力を伸ばした。