2018.08.08

崖っぷちガンバ。「最大限の力を注ぐ」
ツネ様の進撃はこれから始まる

  • 高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 ガンバ大阪がレヴィー・クルピ監督とマテルヘッドコーチの解任を発表したのは、7月23日のこと。これを受けて、"宮本ガンバ"は、実に慌ただしく誕生した。

クルピ監督解任後、ガンバ大阪の指揮を任された宮本恒靖監督 その証拠に、U-23チームを率いていた宮本恒靖監督は、J3リーグ中断によるオフを利用して、旅行に出かける準備をしていたと聞く。幸い、空港に出向く前にクラブから監督就任のオファーを受けたため、急遽、旅行は取りやめたが、その事実からも急な要請だったのは明らかだ。

 それに対して、氏の心はといえば、すぐに突き動かされはしたものの、"特別なチーム"からのオファーだからこそ、決断には時間をかけた。

「オファーをいただいた瞬間から前向きに考えていましたが、引き受ける限りは、クラブとしての考え方や、クラブが僕に期待すること、求めていることを知り、それに対して自分が何をできるのかを考える必要があったので、そこは強化の方としっかりと話をしたうえで、最終的な決断に至りました」

 その決断による明らかな"変化"は、初陣となった7月28日(第18節)の鹿島アントラーズ戦(1-1)から見られた。

 同25日の監督就任から、わずか3日。同氏の「集中して練習に取り組みたい」という意向で練習が公開されることこそなかったが、鹿島戦では曖昧だった守備に規律がもたらされ、チームは目を見張る連動を見せる。ここ数試合、選手がピッチ上で露呈していた不安げな姿はそこにはなかった。