鹿島一筋12年の遠藤康。「小笠原満男の跡を継ぐイメージはないです」

  • 寺野典子●文 text by Terano Noriko
  • 井坂英樹●写真 photo by Isaka Hideki

遺伝子~鹿島アントラーズ 絶対勝利の哲学~(20)
遠藤康 後編

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 7月11日天皇杯3回戦対町田ゼルビア戦を5-1で勝利した鹿島アントラーズ。7月4日に実施したコンサドーレ札幌との練習試合でも5-1と快勝している。J1前半戦15試合で12得点しか挙げられなかったチームは、「ビルドアップからポゼッション、フィニッシュまで、意図を持った攻撃の構築をしていくことに取り組んできた。ボールを奪われたあとの切り替え、攻撃のためにボールを奪い返すことにフォーカスした」と大岩剛監督が話す中断期のキャンプを経て変化の兆しを感じさせてくれる。 

先発定着まで長い時間を経たからこその忠誠心がある 先発定着まで長い時間を経たからこその忠誠心がある  そんななか遠藤康、そして内田篤人が町田戦の成果として、途中出場した田中稔也(としや)について言及した。

「トシとか、若い選手が出てきて、それが一番。毎日頑張っている選手が試合に出てくるのは、チームにとって大事なこと。いい競争が生まれ、チームとしても強くなれるのかなと」(遠藤)

「個人的にはトシ。常にテンション高く、練習をやっている選手。今日、結果は出なかったけど、ああいう選手が活躍する......しなくちゃいけない。俺らも(活躍)させなくちゃいけない。あいつは頑張っている。誰が見てもね。だから、トシみたいな選手は成功してほしい。チャンスを掴んでほしい」(内田)

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