2018.05.29

香川、本田、乾…代表MFの
「誰を外すか」問題。福田正博の見解は?

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

【福田正博 フォーメーション進化論】

西野ジャパンはW杯をどう戦うか 後編

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 前回は、ガーナ戦の26人のメンバーからFW、GK、DFの最終メンバーを予想したが、やはり中盤が最も予想が難しい。4−4−2のシステムで考えれば、各ポジションに2人ずつと考えて8人になるため、青山敏弘がケガの影響で離脱して11人になったMFからは、単純計算で3人が落選することになる。

ガーナ戦に向けての合宿で議論する本田圭佑と香川真司 ボランチの候補は、長谷部誠、山口蛍、大島僚太、三竿健斗、井手口陽介の5選手。青山もそうだが、西野朗監督は当初、今野泰幸(ガンバ大阪)の招集も考えていたということから、このポジションには経験値と実績を求めていることがわかる。その点で、まず長谷部と山口がボランチの基本線になるはずだ。

あと2枠は誰になるのか。私は、まず大島を推す。チームを攻撃的にしたい時に彼の能力が必要になるからだ。

 そして残り1枠を、井手口、三竿が争うことになるだろう。経験値や実績を重視する西野監督にとって、アジア予選から多くの試合に出ていた井手口は残したい選手だ。しかし、彼は海外移籍してから出場機会に恵まれていない。

 三竿のパフォーマンスはJリーグでのプレーから計算が立つ。しかし、試合に出ていない選手のコンディションは掴みにくい。井手口が本来の力を出せるようなら、青山や三竿より優先されるだろうが、その保証がないため、彼の代わりとなる選手を選んで保険をかけているのではないかと思う。

 井手口のコンディション次第でボランチのメンバーが決まると言ってもいいが、フィジカル面はもちろん、メンタル面の状態もチェックする必要がある。

 守備的MFは積極性が不可欠。自信を失っていると消極的になり、ミスを重ねるとボールをもらうことをためらうようになる。そうなるとチーム全体に悪い影響が及んでしまうため、練習の段階からしっかり見極めなくてはいけない。

「井手口の代わり」という表現は適切ではないかもしれないが、三竿はW杯に出られるチャンスが回ってきたことをポジティブに捉えているだろう。彼らには、これまでの代表における立ち位置などは気にせず、合宿期間中に自分の力をしっかりアピールして最終メンバー入りを目指してもらいたい。