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19歳レフティー杉岡大暉。
「世界基準の左SB」はベルマーレにいた (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Etsuo Hara/Getty Images

 1998年生まれの杉岡は、高校サッカーの名門・市立船橋高を卒業後、昨季湘南入り。高卒ルーキーにしてJ2開幕戦で先発フル出場すると、続く第2節には、DFながら早くも初ゴールを決める鮮烈なデビューを果たした。

 結局、昨季J2リーグ全42試合のうち37試合に出場。出場時間3251分は、フィールドプレーヤーとしてはチーム2番目の記録を残した。

 また、U-20日本代表としても、昨季は韓国で開かれたU-20W杯に出場。日本の全4試合のうち2試合にフル出場し、国際経験という点でも充実したシーズンを送っている。

 杉岡の魅力は、まずは言うまでもなくレフティーであることだが、身長182cmと体格に恵まれたDFであるうえに、プレーに機動力があるということだ。

 サイズから受ける印象どおり、DFの本分である守備力は高い。高校時代はセンターバックだったのだから、当然と言えば当然だ。湘南に入ってからは曺貴裁(チョウ・キジェ)監督に鍛えられ、攻守の切り替えも強く意識づけされており、球際でもしっかりと戦える。

 とはいえ、体躯を生かし、最終ラインでドッシリと構えるというのではなく、左サイドから積極的に攻め上がる。敵陣で見せるドリブル突破には、意外なほどにスピードとキレがあり、大型DFではあるものの、非常に機動性の高い選手なのである。

 昨季の湘南でも、開幕当初は3-4-3の3バックの左で起用されていたが、次第に一列前の「4」の左、すなわち、左アウトサイドMFを主戦場とするようになっていった。U-20W杯では、すべて4-4-2の左サイドバックとして出場している。

 4バックに当てはめるなら、センターバックでの起用も可能だろうが、せっかくのレフティーということもあり、やはり左サイドバックで活躍してほしい逸材だ。

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